フタの締まり方に気を使える人に・・・

USJのフライングダイナソーの待ち時間が
12時間と聞いて、

『どうすればそこまで人を惹きつけられるのか』

と感心している迎客デザイナーの酒井です。

今日は、いつも何気なく使っているあるモノに、
急に感心したという話です。

ビール瓶1

 

 

 

 

 

 

 

最近の日本のトイレは、
ほぼウォシュレットダイプになってますが、
そのフタってどんなのか覚えてますか?

以前の様式便座のフタは、とても分厚いプラスチック製で、
大変重かったです。

たまに夜中にいったトイレで寝ぼけていたためか、
その重いフタを開け閉めする際に誤って手を途中で
放してしまってよく落下させていました。

あの時の「バーン」という大きな音で、
きっと家族の熟睡を邪魔したんだろうな~と
今さらながらに申し訳ない思いが蘇ってきます。

しかしウォシュレットダイプのフタは、
私が知っている限り、すべてが薄いプラスチックで、
開け閉めする時に少し抵抗があるように作られてます。

きっと私のように途中で手を放して大きな音を立ててしまう
という苦情が寄せられていたのでしょうか。

そして改良を加えた結果、今の姿になったのでしょう。

その事に感心したんです。

つまりは持てる技術を、

「フタを閉めるのに最後まで持っていなくてもいいようにする」

為に使ったということにです。

そもそもいかに素晴らしい技術を持っていても、
それを生活の中で「役に立つモノ」に応用するのって
それほど単純では無いだろうと思っているのですが、

そんな状況の中で便座のフタを途中で放しても
勢いよく落下せずに静かに締まるようにするなんて発想こそが、
使う側の事を考えた応用と言えると思います。

私はこういった設計思想というか、
開発者の想いみたいのものがしっかりと製品に表れているモノが
今後も支持されていくのだろうと考えてるんですね。

私もこういった考えを見習いたいと思いました。

そしてこの考え方は、何もプロダクト開発に限った話ではなく、
サービス業社さんの提供する内容にも言えるはずです。

お客様に長期間支持してもらえる商品・サービスは、
その内容を支える根柢の思想がお客様に届いてこそ
他の商品との差別化になると思っています。

事業戦略を立てる上で

「競合との差別化」

という表現が用いられますが、
私はこの表現にはあまり賛同できないんです。

差別化は競合との間で行うのではなく、
選んで頂くお客様がその方の心の中で認識するものです。

「自社と他社の商品・サービスの違いを、その方がどう捉えるか」

が差別化の実態ではないでしょうか?

まあ、難しい話はこのくらいにして、

「選んで頂くために自社は何をすればいいかを
常に考えていくことが大切ですよね。」

と言いたいんです。

というか、私はそういう考えの会社からモノを買いたいし、
そうではない会社さんは嫌いだってことです。

なので私も「嫌い」と言われないように
気を引き締めていこうと思ってます。

では今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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