第49回 個人でサービス業を始める時の自社サイトを作る最適ステップ
目次
士業、コンサル、コーチが自社サイトを作るときの最適なステップとは?
バカデキマーケティングの酒井です。
今回は初めて自社サイトを作成する時の注意点を取り上げました。
テーマは「個人でサービス業を始める時の自社サイトを作る最適ステップ」です。
起業した直後や新規でサービス業を立ち上げる際には、どんな順番で自社サイトを完成させていけばいいか、ステップバイステップで解説していきます。
想定しているサービスは以下の通りです。
士業、コンサルタント、カウンセラー、コーチング、インストラクター、トレーナー、講師
つまり人前で話したりレクチャーをするのが仕事の方です。
この記事を参考にしてもらえれば、サービス業を始めるための自社サイト作成にかかる無駄な費用や時間を大幅に節約してもらえるはずです。
サービス業を始めるときのサイト作りの最重要ポイントは?
まず結論から。
起業、もしくは新規事業で新たなサービスを立ち上げるときの自社サイトは、ホームページ制作会社に依頼しないで自分で作ることです!
自社サイト作成で忘れてはいけないこと
自社サイトを自分で作る方がいい理由は2つあります。
1:大幅な修正があるから
2:修正する可能性が高いサイト作りにお金をかけるより他に回した方がいい
1:大幅な修正があるから
自社サイトを作成すると考えている方は、きっと自分で作ろうと考えているはずです。
しかしその理由がこれからお話しすることとずれている気がします。
自社サイトを自作したい方の理由はお金をかけたくないからではないですか?
私も自社サイトは自分で作る方がいいと考えています。
正確にはビジネスの立ち上げをするときの自社サイトは自分で作る方がいいということです。
その理由はきっと大幅な修正をする必要が出てくるからです。
悲しいのですが、新しく立ち上げたサービスがそのまま受け入れられるとは限りません。
多くはサービス内容の修正、価格や提供方法の修正を余儀なくされます。
また自分では素晴らしい独自性があると考えていたことが、まったく反応されないことも多いです。
初めてのことは想定している以上に、いろいろな問題をはらんでいるわけです。
それに自分でサイトを作った場合、修正も自分でできます。
もしサイト作成を社外の人、それが友人だったとしてもですが、自分の都合をいつでも優先してもらえるとは限りません。
時間がかかるとその分遅れていきます。
きっと精神的なストレスを感じることになるでしょう。
その意味でも自分か社内のスタッフさんが対応できる方がいいのです。
また自社サイトはネットで見られるようになれば完成ではありません。
制作会社はサイトを納品して終わりです。
でも新規にサービス業を始める方は、そこからがスタートです。
当然サービス自体も改良されていくでしょう。
それに伴って自社サイトも改良していくことになるのです。
2:修正する可能性が高いサイト作りにお金をかけるより他に回した方がいい
お金がないから自分でサイトを作る個人の方は多いと思います。
自分もそうでしたからよくわかります。
でも少し違うんです。
お金をかけたくないから自社サイトを自分で作るとか、格安のホームページ制作会社を探すのは間違った考え方です。
手持ちの資金をどこに振り分けたら売上に最も貢献するか?
この視点で捉えないとビジネスはどんどん窮地に追い込まれていきます。
今回で言えば自社サイトは集客を目的に作成することを想定しています。
そして集客は時間や労力はもちろん、お金もかかります。
だからサイトを作ることに回さないで残しておいた方がいいのです。
新規ビジネスの自社サイト作成ステップ(PDCA)
ではどんなステップで自社サイトを作成していけばいいのでしょう?
私が提唱している自社サイト作成ステップをご紹介します。
これは経験則から導き出した流れなのですが、成功している社長さんや起業家さんは、だいたいこういった考えでビジネスを進めていたので、その意味では十分活用してもらえると思います。
新規ビジネスの自社サイト作成ステップ(PDCA)
ステップ0
自社サイトを作る目的をはっきりさせる。
ここでは集客とします。
ステップ1
自社のサービスが受け入れられるかどうか試す意味で出来るだけ早くサイトを稼働させる。
ステップ2
集客開始(自社サイトへの誘導)。
ステップ3
結果の計測(ウェブサイトならアクセス解析、Googleアナリティクス、忍者ツールズなど)。
ステップ4
問題点の発見。
売上が上がらないというのは問題点ではありません。
売上が上がらない理由があることそのものが問題点です。
ここは勘違いしないでください。
ステップ5
改善案の検討・実施。
以降はステップ2に戻る。
これが新たにサービス業を立ち上げてWEB集客していくときの、というかビジネスを立ち上げていくときのPDCAです。
自社サイトを名刺や会社案内で使う方はPDCAは必要ないでしょう。
でもWEB集客のツールとして売上を上げていくには、常に改善・改良が必要になります。
そうしなければお客様に支持され続けられないのです。
きっと起業当初に考えていたサービスは、思った以上にうまくいかないと覚悟しておいた方がいいです。
例えば、
- 新規顧客が獲得できない
- リピーターさんになってもらえない
- 紹介なんて起こらない
こんな状況が普通です。
だからこそ次々に改善していくことが大切です。
補足:自社サイトを自分で作成する方法
ここで自社サイトを作る方法をまとめておきます。
私がお勧めする自社サイト作成方法は2つあります。
- 無料のホームページ作成サービス
- ワードプレス(WordPress)
無料のホームページ作成サービス
これはブログのコーポレートサイト版のサービスです。
提供サービスもいっぱいあるのでググって調べてもらえば出てきます。
ワードプレス(WordPress)
CMSと呼ばれているプログラムです。
無料で使えることと、プログラム自体(コードと言います)が公開されていることで、全世界のエンジニアが改善・改良をしていることでも有名です。
W3 Techs という団体が発表した内容によれば、世界のトップ1千万サイトのうち、29%がWordPressで動いているんだそうです。
ブログ形式で情報提供している独自ドメインのサイトはワードプレスだと感じることが多いです。
もちろそれぞれにメリット・デメリットがあります。
1:無料のホームページ作成サービス
無料のホームページ作成サービスを使うときのメリット
- 利用登録後サイトに掲載する写真や文章が揃っていたら、1時間程度で自社サイトが出来上がる。
- 基本機能を使う分には無料。
- デザインも豊富(ブログのテンプレートと同じ感じ)。
- 使い方の説明がほとんど必要ないくらい直感で扱える。
- アメブロなどと同じ感覚で利用できる。
無料のホームページ作成サービスを使うときのデメリット
- 独自ドメインを利用することができない、もしくは無料プランでは不可能。
- 容量が意外と小さい場合も。
- 商業利用に規制があることも。
- 広告が表示されるサービスもある(自社のビジネスに無関係の広告は集客には大きなデメリットになるかも、しかも広告報酬も入ってこない)。
- あらかじめ用意されているデザインや付加機能以外は使えない。
- 独自ドメインではないサイトは少し信頼性が低いと感じるお客さんがいるかも。
- 企業の都合で便利機能などが使えなくなることも。
2:ワードプレスを使って自社サイトを作る
ワードプレスを使って自社サイトを作るときのメリット
- 独自ドメインを使うことが可能(ドメイン管理費が年間数百円〜数万円、ドメインの種類による)。
- 特定の法人が提供しているサービスではないので、急な仕様変更などが起こりにくい。
- 全世界のエンジニアさんたちが、日夜アップデートを重ねている無料のサイト作成プログラムなので信頼性はある。
- 追加したい機能のプラグインをインストールすることで色々と充実したサイトにしていける(例:有料会員にだけ独自の動画や記事を読んでもらうオンラインサロンのような仕組みも無料で構築可能)。
ワードプレスを使って自社サイトを作るときのデメリット
- プログラムそのものが公開されているので、悪意のあるハッカーがセキュリティの脆弱性を突くような悪さをしてくる可能性はある。
- レンタルサーバー費用が別途必要(年間3,000円〜12,000円程度)。
- 独自ドメインで運用することしか出来ない。
- デザイン(テーマという)が無料で手に入らないことも(日本製は有料が多い)。
どちらがいいか迷ったら早く作れそうな方を選ぶのもアリだと思います。
ただSEOを始めるのなら独自ドメインでやらないともったいないです。
それはせっかく構築しているSEOサイトのこれまでの評価を、後から別のドメインに移行しても引き継げないからです。
その意味では自社サイトでの集客方法は事前に検討しておく必要があります。
サービス業を始める時の自社サイトを作る最適ステップのまとめ
今回は、起業したときや新しいサービスを立ち上げるときの自社サイトの作り方のステップを解説しました。
最大のポイントは、自社サイトは自分で作るべきというものでした。
それは修正が必要になる可能性が高いからで、結果としてコスト削減に結びつくという考えです。
それに起業当初は資金が少ないことが多いでしょうから、その資金の振り分けは集客に回した方がいいからでもあります。
自社サイトは作って終わりではなく、PDCAを回して最適なサイトに育てていくことです。
それはそのまま、自分が始めたサービスを成長させていくことそのものを意味します。
せっかくWEB集客のために自社サイトを作成するのなら、売上や顧客獲得を果たしていきたいです。
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