日に日に人が増えていく場所、減っていく場所の違いって・・・
気がつけばチキン南蛮定食750円を
うまく誘導されて頼んでしまった迎客デザイナーの酒井です。
今日、昼食を食べようと外に出たんです。
初めての訪れる焼き鳥屋さんのランチメニューが
「唐揚げ定食 650円」とあったので、早速入りました。
私は鳥の唐揚げが好物なんです。
鳥の唐揚げがをおかずに鳥の唐揚げが
食べられるくらいですから・・・^^;
で、席についてオーダーをすると、
そのランチは売り切れと言われした。
それは日替わりランチだったので、
諦めて「竜田揚げ定食 700円」を頼もうとすると、
「すみません。それも味付けが塩味だけしかできなくて、
大根おろしがかからないんです」
とほぼ品切れ状態です。
で、最後に「チキン南蛮定食 750円」にたどり着いたという顛末です。
美味しかったので文句はないのですが、
気がつけば100円高いメニューをたのんでいたなぁと、
財布のひもがなぜかゆるくなってたというエピソードでした。
では、今日のテーマです。
今日の夕方に出先の大阪ミナミの中心地、
なんば駅へと向かう時の話です。
一昨年あたりから日本への観光客が激増し、
2015年は2000万人に迫るほどの人気ぶりなのは、
もうご存知だと思います。
その観光客の多くは中国、韓国を始めとした
アジアの国々の方たちです。
そのアジアの方にとって大阪ミナミが定番スポットらしいんですね。
昼夜問わず、ミナミの中心地を南北に走っている
「戎橋筋商店街・心斎橋筋商店街」には、
多くの外国人観光客がスーツケースを引きながら
観光を楽しんでおられます。
特に夜はアジアンチックな雰囲気があるからか、
観光客と日本の仕事終わりのサラリーマンやOLさんが
繰り出すその町は人でごった返しています。
私も数年前からミナミでも活動をしているのですが、
明らかにそのころとは町に繰り出している人の数が違います。
それこそ年に一度のお祭りが思われるような混雑ぶりです。
もう人に触れないように歩くのが厳しい人口密度になってて、
少し先を急いでいる時なんかは、イライラしてしまって
精神の鍛錬にもってこいの状況になってます。
その一方で人が年々減っていく観光地もあるでしょう。
大阪ミナミはあふれるような人出だというのに。
一体何がその違いなのかとよく考えることがあります。
もちろん大阪の自治体やその土地で商売をされている方々が
努力をされていることは大きな要因だと思います。
でも、何か集客するための取り組みをやったとしても、
それが必ず功を奏すがどうかは誰にもわかりません。
あくまで結果論でしか語れない側面があるんですね。
それが商売、事業ですから。
その違いをある日聞かせてくれた人がいました。
どこの誰かは定かではないのですが、
どうやらアジアの方がミナミに訪れるのは、
理由があるんだそうです。
それは、ミナミが
「異国なのにどこか自国の雰囲気を感じられる」
からアジアの人を惹きつけるのではないかというんです。
それには納得できます。
私が思うに、大阪ミナミは一言で言うと雑多な街です。
ゴチャゴチャしてて、垢抜けない下町の雰囲気
と言えばいいんでしょうか。
東京の街のように、どこか洗練されている印象はないんです。
アジアの国々の方にはそれが良いんでしょう。
もちろん東京にも観光客が大勢訪れているでしょうが、
それとは別でミナミはアジアの人にはとても魅力のある場所なんでしょう。
その要因の一つが、「自国の雰囲気を感じられる」から。
何が幸いするか分かりませんね。
大阪を含む近畿圏は、あまりいいイメージを持たれていないです。
下世話とか、図々しいとか、すぐボケようとするなど、
独特の国民性がありますから苦手意識をお持ちの方も
おられるかもしれません。
でもそれがアジアの人に受けたんです。
ここに需要があったということですね。
このように人が「良い」とか「欲しい」と思っているモノを
提供すれば買ってもらえる事例としてなかなか興味深いと感じています。
私個人としては、大阪ミナミの雑多な感じは
あまり好きではありません。
なのでそういった街並みの場所にはあまり行かないのですが、
これはもう好みの問題です。
つまりその需要私にはないけれど、他の方にはある。
なのでお客様を決める必要が出てくるというわけです。
マーケティングとはお客様と商品・サービスのマッチングですから、
その分かりやすい事例にだと思って取り上げてみました。
では、今日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございす。
追伸
でもミナミにも好きなところがあります。
それはたいていのお店が美味しいことです。
しかも安くてという形容詞がつくお店も多く、
とても助かっています。