【BLEACHに学ぶ】事業者が持っておきたい大切なものとは?
バカデキマーケティングの酒井です。
今週末から映画BLEACHが公開されますね。
私は連載途中から大ファンになり、コミックは全巻買いました。
テレビで放映していたアニメも1話から最終話である366話まで全て見ました。
私が思うに、BLEACHは過去に発表されてきたどのマンガ作品よりも美しい物語だと今も感じています。
なので今回は勝手に映画BLEACH公開記念連動企画として「BLEACHから学ぶ」コラムを書いてみました。
テーマは「コーチ・コンサルが自覚しておきたいこととても大切な心構えについて」です。
そして連動企画初チャレンジ記念?として、久保帯人先生を見習って、できるだけ詩的な表現を使ってみることにしました。
多分無理でしょうけどね。。。
久保先生が描くBLEACHの世界の美しさを支えている一つは、詩的な表現ではないかと感じています。
繊細なセリフはもちろんですが、その場面の描写やコマ割りにも、詩的センスがいかんなく発揮されていることが美しいと感じる要因になっているように思います。
ちなみにBLEACH自体の連載は終了しており、全巻を読破しているため随所にネタバレしている可能性があります。
まだご覧になっていない方は、ネタバレだと感じた箇所をサラッと飛ばしながら読んでください。
では本題に。
BLEACHの魅力を書き出すとキリがないのですが、今回はある一人のキャラクターについて取り上げてみました。
と言っても登場人物自体も名前が紹介されているだけでも100名を超えているはずです。
そこで今回は主人公の黒崎一護について、彼の活躍を通して学んでいきたいと思います。
マンガあるあるですが、彼にも出生の秘密が隠されており、それが明かされながら物語が進んでいきます。
この作品は黒崎一護が住む現世に、尸魂界(ソウルソサエティ)からの使者で死神の朽木ルキアが訪れるところから物語が始まります。
その後、死神の力を得た一護は、死神代行として現世で虚(ホロウ)を退治しながら、ルキアとの絆を深めていきます。
しかしそこに思いもよらぬ人物が2人現れ、一護の奮戦も空しくルキアは囚われの身に。
その人物とは。。。
というのがおそらく映画のあらすじだと思うんですが、原作でいえば1〜8巻で描かれる「死神代行篇」です。
その後「尸魂界潜入篇」「尸魂界救出篇」と続き、コミックで74巻まで、様々な敵との激闘が描かれながら進んでいきます。
そして物語が進むに従い敵が強大になっていくのですが一護は常に劣勢を強いられます。
相対する強大な敵に、およそ勝てる相手ではないとわかっているのに一護は戦いを挑み続けます。
どうあがいてもまともな戦いにすらならないほどの力の差を見せつけるかのような攻撃を受けているのに。
私はこの姿にこそ、我々事業者が知っておくべき大切なことがあるように思うんです。
ある時一護はその強敵に、こういい放たれます。
「勝てると思っているのか」と。
しかし劣勢に立たされながらも心が折れることなく、一護はこう切り返します。
「勝てるかどうかではなく勝たなければいけないんだ」と。
この言葉は一見強がりにも思えますが、私は彼自身が覚悟を言葉にしていたのだろうと思います。
そして一護は、どんなに苦しい状況に追い込まれても仲間や周りの人たちを敵から守ることに、妥協しませんでした。
それが結果として身を結ぶのです。
いつしか一護と共に戦った人たちの中で変化が起こり始めます。
次々と起こる無慈悲なまでの痛ましい出来事に出くわした時、もうどうしようもないと窮地に追い込まれた時、自分たちだけでは為す術もないと諦めかけた時、「一護ならなんとかしてくれる」と彼に最後の望みを託すようになるのです。
この「一護ならなんとかしてくれる」というセリフこそ、サービス業、特にコーチやコンサルタントが顧客から最も言われたい最上級の言葉ではないかと思うんです。
事業者たるもの顧客の期待に応えるのが仕事です。
その顧客の「困った」「何とかして欲しい」という期待に応えるのが商品・サービスですから。
しかしコーチやコンサルのサービスは目に見えません。
形あるものと違い「顧客の期待に応えられる」と伝えることがとても難しいのです。
確かに今までの実績を示すことで、顧客の「困った」に応えると伝えられるでしょう。
しかしそれだけでは足りないのではと、いつも感じていたんです。
コーチやコンサルタントが示すべきは、事業者の過去の実績ではなく、顧客自身の未来を変るのだという覚悟そのものではないかと思うんです。
その意味ではサービス内容やメニューではなく、サービスをする人そのものに期待をしてもらうものだと言えるのではないでしょうか。
黒崎一護は身勝手に思えるくらい「周りの人を自分が助けるんだ」という強い意志を持っていました。
それは彼の生い立ちにも関係しているのですが、先ほども書いた通り、敵が自分より圧倒的な力を持っていても逃げずに戦いました。
そして「勝てると思っているのか」と問われても、「勝てるかどうかではなく勝たなければいけないんだ」と自分の覚悟を言葉にしていたのです。
この、およそ勝てる相手ではないとわかっているのに挑む一護の姿にこそ、我々事業者が顧客からの信頼を得るための秘密があるように思うんです。
その信頼とは、「結果を出してもらった」という過去の話ではなく、「何が何でも結果を出してもらいます」という覚悟なのかもしれないと。
あなたはどうお感じになりますか?
胸を張って「何が何でもお客様の課題を解決します!」と言えるのかどうか。
簡単そうですが、軽はずみに口には出せない言葉ではないでしょうか?
軽はずみに出せない理由はその言葉の重み、つまり自分自身にその言葉を口にできるだけの覚悟があるのかどうか?
それが問われているのかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございます。