口コミされるための4つの条件とは?
迎客デザイナーの酒井です。
今日のテーマ「口コミ」です。
これが狙って起こせれば!と考える方も多いでしょうか。
昔、神田昌典さんの書籍で語られたので、
その方法論をご存知の方も多いかもしれませんね。
ですが実際に口コミされますか?
なかなかどうして、狙って起こすことは難しいのではないでしょうか?
でも必ずしもそうではないかもしれないという話です。
目次
⚫︎口コミをしたくなりました!
先日、5年ぶりの免許の更新に行ってきました。
生まれが夏なので仕方がないのですが、
免許更新センターの中はあまり冷房が効いていなくて暑かったです。
訪れるのが日曜日だったため、相当の混雑を予想していました。
5年前の記憶がほのかに蘇り、
「あの暑い中、ちっとも進まない列の中、立ちっぱなしは気が重いなぁ」
などと、嫌になる気持ちが心を支配する前に、
カレンダーに予定を書き込んでしまいました。
開始時間に会場に着いているようでは遅いので、
30分前の8時30分に到着できるよに家を出ました。
案の定、すでに100名は下らないだろう行列の最後尾に立つと、
後から次々に人がやってきます。
いつも思うのですが、日本には多くの人が住んでるんだなぁと、
変に関心しながら小説を取り出し読み始めました。
立ちっぱなしで楽しむには読書だろうと、
昨夜の続きのページをペラペラとめくり、読み始めました。
するとさほど時間が経ったとは思えないタイミングで、
会場内にアナウンスが入ります。
始めは本に集中していて内容を聞いていなかったのですが、
どうやら免許更新の段取りを説明しているようなので、
開いていた本を片手で閉じポケットに入れて話に耳を傾けました。
もうすぐ受付を開始するとのことで、
まだ15分ほど早いのですが、行列が進み始めました。
「おー、もう始めてくれるのね」
と小説の続きに少しだけ心を残しながら、
本をポケットからバックへと移します。
受付の書類をもらい、
更新料を払って写真と取るまでにおよそ30分。
思ったよりスムーズに進み、
講習開始の20分前には手続きが完了です。
⚫︎予想していないからこその驚き・・・
まるで視聴覚教室のような講習会場でさっきの本の続きを読み始め、
その世界の中にどっぷりと浸かりそうになった頃、講習が始まりました。
教壇に立ったのは60歳の誕生日から数回のお祝いを
されたと思しき歳の男性で、人の良さそうな人相をしながら
声を張って講習後の流れを説明しだしました。
優良者講習ということで、30分の講義の後に教室で免許を
受け取れるのですが、これは良いですね。
いよいよ講習が始まり15分はビデオ上映があり、
次に先ほどの男性が話を始めました。
もう何度目になるのかと回数を数えていましたくなるくらいにこなれた語り口です。
文字通り、話が流れるように続きます。
「はぁ、こういったところにもプロは居るのだなぁ」
と講師さんの話に関心しながら無事終了し、
免許を受け取り帰路につきました。
「それにしても、さっきのおじさんはすごかったなあ。
ウケを取るポイントも考えたんやろうけど、
お芝居を見てるようやったなぁ」
この話を誰かにしたくて仕方がないのですが、
残念ながら家に着くまではその願いが達成はされそうにありません。
ようやく自宅に着くも早速妻を捕まえ、
講習会場での出来事を意気揚々と話しだしました。
ようやくスッキリとした気持ちになったと、ふと気付きました。
なるほど。
これが口コミが起こる瞬間か。
私が今妻に口コミをしたんやな。
⚫︎口コミしたくなるメカニズムとは?
そうかこういうことか!
口コミをしたくなるメカニズムを解明した気分になりました。
では、なぜ私はこの男性の話をわざわざ話したのでしょう?
もちろん話してくれとは言われてないし、彼も夢にも思っていないでしょう。
では、その事を考えていきましょう。
口コミとは、私はこういう事だと考えています。
誰からも強制される事なくある出来事などについて、他者に伝える。
平たく言えば、話したくて仕方ないから喋ってしまうといったところでしょうか。
では、どうすれば自分から進んで他人に話したくなるのでしょうか。
⚫︎口コミしたくなる条件はというと
その条件はというと、
条件1
今までにないモノ・コトに出会う
条件2
条件1について話せる相手が居る
条件3
文字や話し言葉でそのモノ・コトを伝える事ができる
条件4
その事を聞いた人が否定的な感想を抱かない
ではないかと思います。
SNSが生活の中にすっかり馴染みだしている昨今では、
発信できるネタを探している方も多いでしょう。
そのため、こういった他人に伝える事で楽しんでもらえる、
共感してもらえるモノ・コトは重宝される気がします。
応用編としては、このことをマーケティングに
取り入れている事例も多いのです。
口コミされることを狙っての商品開発はこれからも
有効だと思います。
事実口コミに火がついて認知された商品は
根強い人気を保つ傾向があるようですから。
⚫︎編集後記
この前生まれて初めて片手で掴めるくらいのサイズのスイカを食べました。
ちょうどリンゴを一回り大きくしたくらいです。
表面も緑と黒の不規則なストライプ柄ではなく、かなり濃い目の深緑。
正直、あまり美味しそうには見えませんでした。
「それ阪神百貨店やから」
そう妻が私に声をかけます。
自宅の最寄駅には関西の方はおなじみの
阪神百貨店があるのですが、そこで買い求めたのだと。
値段を見ると、またまた予想外な金額で、
なんと299円。
私の嫌な予感を追い打ちするかのような値段です。
まあ、もう買ってしまったんだしジタバタしてもと思い直して
半分に切った赤く瑞々しいスイカの実をスプーンで拾い上げて
口に運びます。
「ゔまい!」
私の浅はかな予想はいい法に裏切られました。
やはり見た目だけの判断は間違うことがあるな。
などと今更ながらの思いを軽く頭の隅に追いやりながら
最後まで今年初めてのスイカを堪能しました。
ではまた。
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。