大納言あずきになりたい!
個人が目指すパーソナルブランディングの成功例を
大納言あずきに見たのです!
『選ばれる』とは、まさにこういう事だという事例です。
というわけで、先日、地元の公民館で行った講座が
とても好評で、アンケートに大満足と書いてもらった事に
気を良くしている迎客デザイナーの酒井です。
嬉しいですね。
人から「良かった」と言っていただくのは。
その講座は先週の土曜だったのですが、
西宮市の夙川地域の公民館で毎月定例の講座を、
私が担当させてもらう事になったものでした。
テーマが「マイナンバーとネット通販の落とし穴」
という少し私の専門と離れている分野ですが、
私自身も知りたかったテーマのため、
勉強になるだろうとお引き受けしました。
私はよく話が上手で面白いと言っていただくのですが、
今回もそうだったようで、
私が確認した限り、参加された50名ほどの方は、
たぶん2回は笑ってもらえたのではないかと。
では今日は
『大納言あずきに見る選ばれる秘訣』
についてです。
ところでサーティワンアイスクリームはご存知ですか?
様々なフレーバーを提供しているアイスクリーム専門店ですね。
私は大のアイスクリーム好きでして、
ショッピングセンターに出かけた際などには、
休憩がてらサーティーワンに限らず、
アイスやジェラートをよく食べます。
そのサーティーワンでは定番のフレーバーがあるのですが、
その中のぶっちぎりの最下位ってご存知でしたか?
話の流れから想像がつきますよね?
そうです、大納言あずきが最下位なんだそうです。
どれくらいぶっちぎりかというと、
定番フレーバー19種類のうち、
「10年連続」で最下位なんだそうです。
これくらい思いっきり独走すると
ある意味気持ちいいですが、
やはり人気が最も無いということは、
一番売れ行きが悪いということですから、
経営的には決して軽んじられる話ではなりませんね。
でもここで少し気になったのが、
10年連続で最下位人気のメニューを
よくままその残したな~ってことです。
そんなに人気が無いんなら違う
フレーバーに変更すればよさそうなのに・・・
ではなぜ定番から外されないのでしょうか?
実は我々起業家には大きなヒントになる
エピソードがあったんです。
実は大納言あずきはこれまでに何度も定番から
外れそうになったんだそうです。
でもその度にお店のスタッフから大反対があったんだとか。
それは「大納言あずき」を楽しみに
来店してくださるお客様が一定数おられるため、
そのお客様を裏切ることは出来ないという訴えだったのです。
そこでサーティーワンアイスクリームでは、
大納言あずきが定番の中で一番売り上げが悪くても
ラインナップから外さないという決断をしたんだそうです。
この話で私が凄いと感じたのは、
お客様の中に「大納言あずき」しか食べないという
熱狂的な支持者がいる事を知っている現場スタッフの意見が
経営層にまで伝達が出来る組織であったこと。
そして少数とはいえ自社の商品を支持してもらっている
お客様へきちんと応える判断が出来たこと。
あっぱれだと思いました。
そもそも「人気がある」ってどういう事なんでしょうね?
一般的には「多くの」お客様に支持されることが
「人気がある」と言いますね。
でも私は「これしかない」というお客様から
支持を得る方が良いのではないかと思います。
つまり人数ではなく、
「支持される熱量」というか「愛着の度合い」が
高い方ことを基準にしてもいいのではないかと思うんです。
これがパーソナルブランディングの良い例だと思います。
個人で事業をやっていくと
顧客数という目に見えた成果を求めがちですが、
少数の方に圧倒的な支持を得られる戦略を
立てることも理にかなった起業なのだなぁ~
と感じたパーソナルブランディングのエピソードでした。
参考になればいいのですが・・・
では今日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございます。