自分の強みが分からない時の効果的な質問は?
迎客デザイナーの酒井です。
強みについて誤解されている方が多いようなので、
今日はその事についてお伝えします。
目次
●強みってどんなもの?
ところであなたは頑固者ですか?
この質問に対して、自分は頑固者ではないと答えた人。
あなたは頑固者です。
私のこの回答に異論を唱え、自分は頑固者ではない!
と思った人。
やっぱりあなたは頑固者です。
なぜなら頑固者ではない人は、
もしかしたら自分は頑固者かもしれない
と考えるのです。
頑固者というのは決して自分の意見、
主張を変えない人ですから。
この例から見ても分かる通り、
意外なほど人は自分の事を分かっているようで、
ほとんど認識できていません。
●差別化はいったい誰のためにするのか?
ところであなたは能力が高いですか?
さっきのは引っ掛けです^_^;
ですが、能力の高い人は、
自分の事を能力が高いと思っていません。
あくまで経験談になりますが、
能力高い方ほどもっと能力の高い方をご存知なので、
自分は能力がその方と比較して高くない
と考えておられます。
このように、比較するからこそ高い、
低いという話になるわけで、
世の中にあなたしか居なかった場合、
そもそも能力が高いという考え方は必要ありません。
ではこれを
「自社の強み」
に置き換えてみるとどうなるでしょう?
ポイントは比較する事にありますね。
誰かと比べるから、より強みがあるとか無い
と言う話になるわけです。
●強み、差別化、UPSはすべて「あの人」のために
さて問題です。
先ほどから比較するという話が出てきていますが、
その比較は一体誰が行うのでしょうか?
事業者であるあなた?
それとも競合さん?
違いますよね?
ちょっと考えてみてくださいね。
先ほどの例では、能力が高いかどうかを
「自分」が「他者」と比べていたのです。
では「強み」とは「あなた」が「競合」さんと比べて
あるとか無いとか判断するモノなのでしょうか?
違いますよね。
答えは、、、
そうです。
お客様です。
お客様が「あなた」の方が「他社」に比べて
強みがあるとか無いと判断するんです。
最近何か商品やサービスを買ったときの事を
思い出してみてください。
●強みがあるとはこういうことです。
先月のある日、こんな事がありました。
蒸し暑い日が連日のように続いていて、
少しだけ街中を歩いただけなのに、
喉がカラカラになってしまいました。
そこでミネラルウォーターを買おうと
コンビニを探すために辺りを見回してみます。
しかし大阪市内の中心部のためか、
周りにはコンビニらしき看板などは見つかりません。
「スマホで探せば見つかるかも」
そう思った矢先、自動販売機を見つけました。
そしてそのままそこで行ってお水を買い、
その場で喉を潤して一息つく事ができました。
●これが強みの正体です。
さて、私は何の話をしているかお分かりでしょうか?
「強みの話をしていると言いながら、
自動販売機を見つけて良かったって話をされても、、、」
と思われましたか?
私は喉が渇いたので水が欲しかったのです。
そこでコンビニを探しました。
しかし地理的に優位にあった自動販売機を
選んでそこで買い物をしたのです。
つまりコンビニより自動販売機の方が、
その時の私にとっては優位な立場に立てたのです。
言い換えると自動販売機はコンビニに比べて
「私の今いる場所から近い」
という強みを持っていたのです。
これが強みの正体です。
●強みを作るのは意外に簡単ですが
今の話の中に出てきた「強み」について
まとめてみましょう。
強みを感じる、受け取るのは水を買いたかった私。
コンビニは私の視界の中には無かった。
自動販売機は私が視認できる場所にあった。
なので、自動販売機の方がすぐに買いに行ける
という強みを発揮できたのです。
ここから強みを見つける、
作るヒントが浮かび上がると思います。
まず、お客様が求めているものを提供できる事。
単にモノを買い求める以外のニーズ
(今回の私の例だと「直ぐに」など)をみたせる事
これですね。
例えば私が水を買いたいとしても、
求めているものが自動販売機に無かったら
そこでは買わなかったでしょう。
もしくは、コンビニに売っているであろう価格との差が
大き過ぎると感じたら、やっぱり買わなかったでしょう。
強みとはこのように自社と競合の差だけではなく、
もっと正確にいうとその時々のシチュエーションに
よっても左右されることになりますね。
なので一意的に資格とか経験だけが強みの源泉にはなりえません。
ということは。。。
●自社の強みの効果的な作り方
強みを発揮できる時と場合を作り上げる
という手が考えられますね。
事業はこのように単純に見えて、
なかなか奥が深い側面が多く、
なので面白くもあるわけですね。
私も決して大きな力がある事業者ではありません。
ですが私の強みが活きる場所や場面があるはずなので、
そのことを常に意識して活動しているのです。
誰も表現したことのない肩書きやキャッチフレーズも
大切ですが、それが目先の違いだけにならないようにしないと、
似たような肩書きに埋もれてしまうかもしれません。
この記事をお読みのあなたに限って
そんな心配は無用でしょうが念のため。
では今日はこの辺で。
最期まで読んでいただきありがとうございました。