第27回 今どきのビジネスモデルを学んでみよう〔スマホゲーム編〕

ビジネスモデルを学んでいきましょう!
 
今回はスマホゲームのビジネスモデルを考えてみます。
 
 

 
迎客デザイン研究所の酒井です。
 
 
第27回目の物語の力で一歩先ゆくWEBマーケティング講座は
「ネットマーケティングでのビジネスモデル考察編」です。
 
 
 
ネットで課金を行うビジネスではスマホゲームが
成功例として上げられると思います。
 
有名なところだとパズドラとかモンストですね。
 
ただ、今回は自分が好きというのもありますが、
少し面白いビジネスモデルとして
BLEACH -Brave Souls-(ブレソル)
を紹介しながら学んでいきたいと思います。
 
なかなかいいポイントをついている課金システムだと
思える要素があるので、
そこからウェブマーケティングのヒントを導き出してみます。
 
 
ちなみにこのゲームアプリを提供しているのは
KLabGamesという会社です。
 
昨年の秋に15年の連載を終了した
少年ジャンプの人気漫画「BLEACH」が題材です。
 
 
一般的な紹介文だと、
「人気マンガのBLEACHの感動ストーリーを、
今度は自分自身でお気に入りのキャラを
操作しながら味わえる格闘ゲーム」
となりますね。
 
 
原作のあるゲームなので全く読んだことが無い方にとっては
興味をそそられないでしょうが、すでに1800万ダウンロードだそうで、
人気ゲームと言っていいと思います。
 
 
私がこのゲームを始めた時に感じた印象は、
「結構無料のままで満足できる太っ腹なやな」
といった感じでした。
 
 
スマホゲームによくある
『無料で遊べるけれど、課金するとゲームを有利に進められる』
というビジネスモデルです。
 
このゲーム内では、原作に登場したキャラクターを
増やすためにガチャをするのですが、
そのガチャをするためのポイント(霊玉と呼ばれる)が
課金アイテムとして設定されています。
 
スマホゲームでは、課金しなければゲームの進行が
制限されるのが一般的です。
 
 
私が知っているパターンを上げてみると、
 
「オプションや装備を揃えたりガチャなどが、
無料のままだとかなり不利なパターン」
 
「装備やオプションを揃えたりガチャはできるが、
無料だととても時間がかかるパターン」
 
「無料だとゲームを進められる時間に制限があるパターン」
 
こんな感じです。
 
今回の『BLEACH -Brave Souls-(ブレソル)』は、
これらのうちどれにも当てはまっていないと思います。
 
今回のパターンは、キャラを増やしたり装備を
増やすことは無料のままでも結構できるし、
ゲーム自体も特定の条件下では無料で長時間プレイ可能です。
 
ただ、キャラのレベルアップには課金が効果的というものです。
 
 
つまり良い装備を揃えることは無料でも出来るし、
キャラ自体もそれなりに増やせます。
 
しかしそれらのレベルアップ自体は無料のままだと
時間や手間がかかるというシステムになっています。
 
基本的には戦っていけば、キャラクターの
レベル自体はアップするのですが、
 
戦ってアップ出来る部分以外にもアップさせられる項目があって、
それが複数用意されています。
 
 
装備品自体にもレベルアップが出来るようになっているので、
やり込みたいユーザー向けの要素としては
なかなか良くできていると思います。
 
 
またこのゲームでは週に1回程度の割合で
イベントが開催されていて、
その都度専用キャラクターも用意されているので、
コレクター気質のユーザーにも受ける要素が用意されています。
 
 
また、ヘビーユーザーに対しては、
敵の戦闘力がとても高く設定されているステージがあります。
 
 
私が特に良くできていると思ったのは、
その高難度のステージです。
 
 
単になかなか勝てないだけではなく、
そのステージでしか手に入らないアイテムを使わないと
キャラクターがレベルアップ出来ない部分がある点です。
 
 
ただ、本当に強敵が出てくるので、
一人でやっていては挫けてしまうくらいなのですが、
そのステージはユーザーが4人まで同時に
プレイ出来るようになっています。
 
共闘バトルというわけです。
 
 
またキャラクターには5つの属性が割り振られていて、
それぞれに有利、不利の関係がありその点もキャラクターを
集めることに関係を持たせています。
 
 
ゲームをやっていない方には分かりにくかったですね。
 
 
このゲームを取り上げたのは、これまでお話ししてきたように、
ゲーム内のそれぞれの要素が上手く関連づけられていて、
課金をしたくなるのがキャラクターを手に入れられない事よりも、
育てる事に比重を置いていることが大きかったんです。
 
 
有料出なければ強いキャラクターが出ないシステムだと
早々に見限るユーザーが出てきそうです。
 
ゲームを進めるために課金をするのには抵抗が
大きい印象を持たれる気がします。
 
 
その点、『BLEACH -Brave Souls-(ブレソル)』は
ゲーム自体は無料のままでもかなり遊べます。
 
 
キャラクターを強くしたい時には課金をしたくなるような
システムが秀逸だと感じたんです。
 
 
ウェブマーケティングでは、
特にどのタイミングでどんな商品を買ってもらうかが
リアルのマーケティングやセールスよりもシビアだと
実感しています。
 
 
実際に自分自身が無課金ユーザーから何度も
課金したくなってしまったゲームのビジネスモデルから
学ぶ事があるのではないかとお話ししてきました。
 
 
さあ、今のビジネスで「それ欲しいです」と
言ってもらうためにはどんな提案が効果的でしょう?
 
一度考えてみてくださいね。
 

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